マンションの光回線をどこの事業者にしようか迷っているあなたへ
ネットで検索すると、光回線事業者のおススメの記事ばかりで、私の知りたい**マンションのVDSLの速度についての詳しい体験談や評価・口コミは、ほとんどありませんでした。
**私が住んでいるマンションは、NTT東日本のフレッツ光の光ファイバーが共用部まで来ていますが、各部屋まではVDSL(メタル回線)です。
そこで、現状設備(NTTのVDSL回線)のまま速度を早くするには、現在のフレッツ光ではなく、プロバイダ料金が別途かからない光コラボ事業者にすればいいということがわかりました。
当初、光コラボ事業者のドコモ光と契約しましたが、回線速度は早くありませんでした。
これには理由がありました。それは、契約していたプロバイダがIPv6に非対応であったために、夜間のインターネットアクセス集中時に速度が極端に遅くなっていました。(ちなみに、スマホ契約はドコモでした。)
そこで、他の光コラボ事業者のソフトバンク光にして、格安SIMのY!モバイルと同時に契約すれば、セット割でネットの料金も安くなるということがわかりました。
実際に契約して、夜に動画をフルHDで見て、一切のストレスもなく、月々の金額もフレッツ光とドコモのセットより、合計で2,000円ほど安くなり、大変満足しています。
そこで、実際のVDSL光回線の速度や料金など、評価も含めて記事にしてみました。
実際に加入してみて
回線速度
一概には言えませんが、平日昼11時と夜間20時の回線速度を調査すると以下のような数値となりました。結論はソフトバンク光はVDSLでも快適だということです。
IPv6対応プロバイダのおかげで、NTTの光電話ユニット(PV-230NE:ドコモ光と共通)を使用していても、必要十分な速度が出ています。
速度もVDSL回線としては、平日夜間でも下り70Mbps、上り30Mbps出ています。
以下はソフトバンクのBBユニットからLANケーブルで接続した夜間の最高速度です。使用したのはインターネット回線スピードテスト・通信速度測定 | USEN GATE 02
以前使用していたドコモ光では、プロバイダのso-netがIPv6非対応でしたので平日夜間で、下り10Mbps前後でした。
また、参考までに自宅でiPhone8のWiFi接続と、4GLTEで通信した時の平日夜間の速度比較です。使用したアプリはドコモのスピードテストです。
WiFi接続:下り63.2Mbps,上り11.5Mbps
ワイモバイル4GLTE通信(バンド41)下り20.5Mbps,上り7.7Mbps
詳細な速度データ
さらに、実際に平日と休日の午前・夜と詳細にソフトバンクエアーとの速度の比較をしました。
ソフトバンクエアーと比較
5Gサービスの速度はどんなものか?実際の速度を試してみたくて、ソフトバンクエアーの申し込みボタンを押してしまいました。
その記事はこちらです。
WiFiで若干のデメリット
LANケーブルで直接に繋いでいるPCに比べ、当然ですがスマホやタブレットでは、コンマ何秒かのタイムラグがあります。
また、ごくたまにソフトバンクの光ターミナル(E-WMTA2.3)でWiFiが不安定になることがあります。この場合、WiFi接続を2.4Ghzと5Ghzで切り替えれば元通りになります。
月額利用金額
また、直近の利用金額(2022年12月分)は合計8,160円で内訳は以下の通りです。
・ソフトバンク光
5,850円(基本料:4,180円 + **オプション:1,650円+通話料)
**オプション:光BBユニットレンタル +Wi-Fiマルチパック +光電話サービスの3点550円に加え、電話オプションとして、番号表示、番号通知リクエスト、キャッチ電話、多機能転送、着信お断り、着信お知らせメールがセットで1,100円です。
また、NTTの電話基本料金(1,870円)に比べて、3分の1の550円と格安になります。
・ワイモバイル
2,310円(シンプルSプラン:2,178円+データ増量オプション550円+だれとでも定額770円-おうち割1,188円割引)
ソフトバンク光選択の経緯
光回線なのに遅いと言われ
実は私、2020年に立候補ではなく、くじ引きでマンションの管理組合理事長になりました。
そして、居住者からインターネットの速度が遅いので管理組合で何とかならないのか?という相談をよく受けるようになりました。
これは在宅ワークの普及、Youtubeやアマゾンプライムなどネット経由でコンテンツを見る方が増えたのが原因かなと思っています。
自分としては、回線についてはマンション一括ではなく、各居住者による個別契約なので、管理組合の問題ではないと思いましたので、「お使いの通信事業者に相談してください」とお願いをしました。
ところが、多くのマンションがそうであるように、共用部までは光ファイバーだが、個別の住居までは従来の電話回線(VDSL)で、さらに回線の容量を各居住者でシェアしているため、事業者への相談だけでは解決できないとのことでした。
解決策はあるが
解決策として、宅内に光ファイバーを新たに引き込む工事を個別に行えばよいのですがこの場合、管理会社と理事会の工事許可(ハードル高い)が必要になります。
また、仮に許可が取れたとしても、実際に申し込みをしないと、各居住部屋に光ファイバーを通せるかなどの実地調査を行えないとのことでした。
ただし、マンションの理事長として、通常の窓口ではなくNTT東日本の法人窓口に相談したところ、2023年1月に、実地調査を行なっていただけました。
それについては、さらなる速度改善の章で詳しく書きました。
工事許可不要の光回線は?
そこで、管理組合や管理会社の許可が要らず、早い光回線のサービスはないのか?
実際に様々な事業者や関係者に直接話を聞いたところ、集合住宅でVDSLの光回線を高速化するためには、IPv6に対応したプロバイダで、さらに住居内のルーターもIPv6対応にすれば、かなり改善出来るはずと聞かされました。
ちなみに、管理会社では導入メリットがある?NURO光をプッシュしていましたので、
検討しましたが、導入ハードルと料金がたかいので、選択肢から外しました。
光コラボ
そして、候補にあがったのが、NTTの回線をプロバイダとセットで提供している光コラボ事業者と、auのひかりマンションタイプでした。
ただし、auのひかりマンションタイプでは、一定の申し込戸数がないと設備導入できないということで、2021年当時では光コラボ事業者に落ち着きました。
その光コラボ事業者で、スマホとのセット割があるのが、ドコモ光とソフトバンク光でした。
ソフトバンク光に決定
そこで、ここからはお使いの携帯電話会社によって、ドコモ光かソフトバンク光を希望者のみ、選んでもらうことにしました。
実は私、すでにドコモのSIMカードでセット割のある、ドコモ光に加入していたのですが、プロバイダがIPv6非対応なso-netなため、ドコモ光を継続してIPv6に対応するならプロバイダを変更しなければなりませんでした。
ワイモバイルとのセット割が魅力
そこでプロバイダを変更するなら、格安SIMのワイモバイルに乗り換えをして、光回線はプロバイダ込みのソフトバンク光で申し込みする方がメリットがありました。
ドコモ光からの変更では、NTTの回線と光電話ユニットをそのまま使うため、立ち合い工事不要で契約(事業者変更のみ)出来るからです。
①解約金(契約解除料)
当然ですが、全ての光回線事業者は2年契約であるため、途中解約で必要な解約金(契約解除料)を支払っています。
高額であった**解約金(契約解除料)が、2022年7月1日の電気通信事業法改正で、低く抑えられるようになりました。ただし、回線変更に伴う工事費は、2年もしくは3年分割払いの事業者が多いです。
**2022年7月1日以降の申し込みでは解約金(契約解除料)が月額料金の最大1月分になりました。ただし、それ以前に申し込みされた方の解約金(契約解除料)は、事業者が定めた金額(残り契約期間による)になっています。
解約金についてはこちらの記事で紹介しています。
②キャッシュバック
ちなみに、加入時にドコモ光の解約金相当のキャッシュバック含めて、3万円ほどありました。
③初期費用
加入手数料:3,300円
工事費:24回分割で、2年使えば実質ゼロ円でした。
さらなる速度改善
参考までに、自宅でソフトバンク光以外、使用した光回線は、古い順に①NTT東日本フレッツ光、②auひかり、③ドコモ光(光コラボ)で、全てプロバイダはSo-netです。
マンションの問題点
ちなみに、管理組合理事長として、NTT東日本に問い合わせをした結果、フレッツ光を全戸一括契約であれば、料金が格安(半額)になるとのことでしたが、これはこれで全入居者の同意が必要なので、さらにハードルが高いことがわかりました。
光ファイバー宅内工事
マンションの光VDSLの特徴として、回線の容量を各居住者でシェアするため、複数同時接続での速度低下は仕方がないのかなとあきらめていました。
そこで、マンション管理士などのプロの方に解決策を問うと、光回線(光ファイバー)の宅内工事を行って、各戸に光ソケットをつければ、劇的にインターネットの速度改善になりますと口をそろえて言われました。
それを行うには、臨時の理事会を開き、居住者から3分の2以上の了解を得るという複雑な手続きが必要になり、さらに管理会社と協議も必要です。
中には回線の速度アップの必要がない、と思われる方も一定数いると思われるので、了解が得られない可能性が大いにあります。
宅内工事には、前提として事前に光ファイバーを通せるか、各部屋での大掛かりな調査(配管の状態等)を行う必要があります。
NTT東日本で事前調査
そこでNTT東日本の法人窓口である、パートナービジネス部という部署に連絡して、一部の部屋で事前調査を行ってもらいました。
来ていただいたのは3名で、1人が営業担当者、2名が技術者でした。
調査の結果、各家庭には電話線含めて配管がないため、屋内で光ファイバーを通すことが出来ないとわかりました。
そして、最終的に配管等がむき出しになる可能性があると言われました。
回線を増やす
通常は、住戸1戸につき1回線ですが、部屋の端から端までWiFiを使うと、つながりにくい部屋もあります。そこで、もう1回線契約するという考えがあります。
また、先ほども書きましたが、VDSL方式では最大速度がIPv6対応でも理論値で、下り100Mbps、実効速度で60~70Mbpsくらいでそれ以上は物理的に限界です。
でも最近、最大速度が1Gbps(1,000Mbps)とか2Gbps(2,000Mbps)の光回線の広告を目にしませんか?そこで、候補にあがるのが、以下の2社です。
2社とも理論値で1Gbps(1,000Mbps)と言われていますが、実効速度では、400Mbps程度出るといわれていますので、コストとのバランスを考えて検討してもいいと思います。
①NURO光
先ほども書きましたが、マンションの管理会社がNURO光を推しているので、説明会を開くことになりました。
おおかた、ネットでは情報を仕入れているのですが、ネットでは出てこないような大きなメリットがあるなら、検討してもいいとは思います。
②auひかりマンションGタイプ(G契約)
2021年当時はauひかりマンションG契約は結べませんでしたが、4戸以上の申し込みがあれば、設備導入可能といわれています。
場合によっては、こちらも説明会を開けば、設備導入の可能性が